【ニュース】深海のエイリアンかな?フェイスハガーのような神秘的なクラゲを発見。新種の可能性



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 そもそもクラゲ自体が神秘的であることこの上ないのだが、これまでに1度しか目撃されたことのない、奇妙な形状をしたクラゲが海洋研究組織の探査船「ノーチラス号」の無人探査機によって再びとらえられた。

 まるで映画「エイリアン」から逃げ出してきたような、フェイスハガーのようなクラゲは、太平洋の北ライン諸島「キングマンリーフ」の北北西の未調査の海底で発見された。

 海洋生物専門家によれば、これは剛クラゲ目(Narcomedusae)に属する、バチコルス(Bathykorus)のまだ記誌されていない新種である可能性があるという。

【画像】 新種の可能性が高いエイリアンみたいなクラゲ

Mysterious Jellyfish Found in Remote Pacific Depths | Nautilus Live

 深海は不思議と謎に満ち溢れているが、今回撮影されたこのクラゲもその1つだろう。

 探査船「ノーチラス号」の遠隔操作無人総先が、ハワイ諸島とアメリカサモアのほぼ中間にある、北太平洋の北ライン諸島北端部の環礁「キングマン・リーフ」の北北西の海底を撮影したところ、この神秘のクラゲの撮影に成功した。

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 専門家の一人は当初、触手の欠けたクロカムリクラゲかもしれないと推測したが、遠隔技術を介して船に接続された全世界の科学者のネットワークの協力を得て、このクラゲの正体が明らかとなった。

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2度目の発見で新種の可能性

 深海生物の専門家、ドーガル・リンゼイ博士によると、このクラゲは剛クラゲ目(Narcomedusae)に属する、バチコルス(Bathykorus)の未記載種である可能性があるという。つまり新種ということだ。

 このクラゲが観察されたのはこれが二度目となる。1度目は2015年NOAA海洋探査の船「オケアノス・エクスプローラー」によるものだった。

 その傘の上部にあるヒレのようなものを使って、他のゼラチン質の生物、クラゲや海ウリを食べると考えられている。

 この属の他の種とは異なり、この動物の垢っぽい色は、生物発光性の獲物を狩る捕食者であること示しているという。

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 キングマンリーフやパルミラ環礁を囲む米国領水域は、地球上で最も原始的な海洋生態系の一部を形成しているといわれている。

 近年の遠征により、この地域の深海資源についての基礎的な知識が増えているが、この周辺地域の生態系に関しての調査はまだほとんど行われていない。

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 まだまだ未知との遭遇がありそうな今回のノーチラス号による遠征ミッションは、6月14日まで予定されているそうだ。

References:Mysterious Jellyfish Found in Remote Pacific Depths | Nautilus Live / written by parumo

 
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(出典 news.nicovideo.jp)