韓国では、水産物の安全性調査の項目と量が拡大される。特に、放射能検査の対象が40から100品目に増える。日本の放射能処理水放流への懸念による決定だとみられる。

韓国海洋水産部（省）はきょう（28日）、先のような内容の盛り込まれた「2022年水産物安全性調査推進計画」を立てたことを明らかにした。来年から水産物の放射能検査の専門部署を新設し検査装備をさらに確保するなど、関連インフラを構築し放射能検査対象品目を拡大する。

またヒラメやウナギなど消費量の多い品目と、ここ5年間の調査で不適合判定を受けた履歴のある品種を中心に、計85種以上に対して1万5500回の安全性調査を実施する。

これとともに水産動物用医薬品検査の項目を90から101に拡大し、摂取する場合に麻痺症状を起こすなど危害性の高い麻痺性貝類毒素の調査点検を109か所から112か所に拡大する予定である。

養殖別の安全性調査も強化し、ここ5年間に不適合判定を繰り返した養殖場に対しては毎年1回以上の安全性調査を実施し、禁止薬品が検出された場合には2か月に1回ずつ特別点検をする。

海洋水産部のチェ・ヒョンホ漁村養殖政策官は「生産段階における徹底した安全性管理を通して、有害な水産物が生産・流通されないよう根本を遮断する」と語った。